日本代表になることができなければ、その選手のキャリアは『失敗』なのか――。
一度はJ1・浦和レッズをクビになった男が、やがてJ2・モンテディオ山形のキャプテンとなり、J1のピッチへと舞い戻る――。
10数年にわたる丹念な取材をもとにした長編ノンフィクション、上・中・下巻にて刊行。

「レッズのユニフォームに袖を通してから山形のキャプテンマークを巻くまでになる間の10年という長い時間を、将来への不安を意識の表層に浮かべたまま暗く送ってきたわけではない。サッカーをすることで得られる喜びは、決して小さいものではなかった。
 だが、不安は常に心の奥底に沈殿しており、ふとしたきっかけで水面へと浮かんでくるものでもあった。
 同じようなことは、大多数のJリーガーにも当てはまる。より具体的に言えば、日本代表とは縁遠い9割近い選手たちにも――。

 本書には、宮沢克行という平凡なJリーガーが辿った14年の軌跡が記してある。
 だが、これは彼だけの記録ではない。
 これから綴るのは、そんな『代表以外』の物語だ。」(序章より)


【目次】

序章

第1章 契約満了

第2章 雪降る街へ

第3章 居場所――STAY GOLD――

第4章 アイシテル ニイガタ――Can’t help fallin’ love with you!――


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